「エノクはメトシェラを生んでから三百年、神とともに歩み、息子たち、娘たちを生んだ。エノクの全生涯は三百六十五年であった。エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。」(創世記5章22~24節)
クリスチャンの人生は、私たちのうちに生きておられる主イエス・キリストとともに歩む人生です。
神とともに歩む人生こそ、一番幸せで、一番意味のある人生です。
聖書を見ますと、人間の中で一番最初に神とともに歩んだ人物はエノクだと語っています。
神とともに歩んだエノクの家庭について学びます。
1.エノクの家庭は、神とともに歩む家庭でした。
「エノクは神とともに歩んだ」という文章が短い内容(22~24節)の中で2回も記録されています。
神とともに歩む生活の中で一番大切なことは、常に神のみことばに聞き従う敬虔な生活です。
エノクは神のみことばに聞き従う敬虔な人でした。
エノクの神とともに歩む生活を見ながら育てられたエノクの息子、メトシェラも、敬虔な人でした。
ですから、彼は聖書の記録の中で一番長生きしたのです。
「あなたの父と母を敬え。あなたの神、主が与えようとしているその地で、あなたの日々が長く続くようにするためである。」
(出エジプト20:12)
エノクの息子メトシェラは、父のことばに聞き従い、さらに神のみことばに聞き従った敬虔な人だったので、
神様の約束の通りに人類の中で一番長生きしたわけです。
エノクの家族は神とともに歩んだので、悪に満ちた堕落の時代でもメトシェラの孫、ノアの家族だけは大洪水の中で守られました。
2.エノクの家庭は、神に喜ばれる家庭でした。
エノクは神に喜ばれる生活を過ごしました(へブル11:5)。
彼は神に喜ばれるために人々の前で預言して主の再臨とさばきについて次のように語りました。
「見よ、主は何万もの聖徒を引き連れて来られる。すべての者にさばきを行い..」
(ユダ1:14~15)
エノクは天国を知り、天国について自分の家族や人々の前で語りました。
エノクが天国を待ち望みつつ、神に喜ばれる生活を過ごしていたので、神様はエノクを天国に移されました。
エノクの息子を初め、エノクの家族も神に喜ばれる生活を過したのでしょう。
父エノクが神様の不思議な力によって天国に移されたので、エノクの家族は天国の証人になったわけです。
エノクの家族は、父を天国に移された神と天国の存在を信じ、彼らも天国を待ち望みつつ、神様に喜ばれる生活を過したのでしょう。
ですから、 堕落した時代の中でもメトシェラの孫ノアは、神に喜ばれ、神の心にかなう者となったわけです(創世記6:8)。
私たちの家族は神とともに歩んでいますか?
神に喜ばれる生活を過ごしていますか?
天におられる神を信じ、主イエス・キリストとともに歩み、
天国を待ち望みつつ、主に喜ばれる日々を過ごしてまいりましょう。
(河 車奉)