「二人は聖霊によって送り出され・・神のことばを宣べ伝えた。」
(使徒の働き 13章4~5節a)
聖霊によって送り出される
使徒13章でパウロたちの宣教の働きは「聖霊によって送り出されて」と始まりました(4節)。
今も、私たちの宣教の働きは、人の素晴らしい思い付きや熱心さだけによって始められ、
続けられているものではありません。
宣教の働きは聖霊によって始められ、進められていくことが大切です。(使徒13:2、1:8)
世界宣教はそのように始まりました。キプロス島での宣教は一貫して聖霊の働きでした。
パウロ一行は、島全体を巡り、サラミスからパポスまで移動して宣教していきました(6節)。
実に100km以上の道のりでした。伝道旅行全体の並々ならぬ原動力は何だったのでしょうか。
それは、聖霊の力です。
神様を愛し、人を愛する聖霊の力に促され一歩一歩力強く歩むことができたのです。
聖霊に満たされて前進する。
彼らの進む旅路は順風満帆ではありませんでした。
自然災害だけでなく、霊的戦いが頻繁にありました。
宣教を妨げる障害はいつの時代にも現れます。
この時は、バルイエスという偽預言者やエリマという魔術師が現れ、宣教を妨害してきました。
この魔術師は、地方総督が信仰を持つことから遠ざけようとし、パウロ達に反対しました(8節)。
その時、パウロは「聖霊に満たされ」て(9節)彼らをにらみつけ、
魔術師に神の言葉を宣言しました。
「おまえは盲目になって、しばらくの間、日の光を見ることができなくなる。」と言うと、
たちまち「かすみと闇が彼をおおった」(10~11節)
主の御手のわざ、聖霊の力が顕著に現れました。
そして、「総督はこの出来事を見て、主の教えに驚嘆し、信仰に入った。」(12節)のです。
私たちの宣教の働きにおいて、大切なことは、聖霊の力による働きかどうかということです。
パウロ(意味は、小さい者)も、私たちも皆、無力です。
しかし、聖霊が私たちに働かれるとき、人が救われ神様のわざがなされます。
聖霊によらなければ、誰もイエスを主と告白することができないからです(Ⅰコリント12:3b)。
宣教の働きを進める上でパウロを含む弟子たちは聖霊に満たされ、
聖霊の力によって送り出され、宣教を進めることができました。
主に「主よ、今、私の罪を赦し、聖め、聖霊で満たして下さい。主の召しに従います。」と祈り、
行動しましょう。主は、約束の通りあなたを聖霊で満たし用いてくださるでしょう(ルカ11:13)。
この聖霊の力によって人に福音を伝え、証ししていきましょう。
コロナ禍でも、主はあなたを用いて必ず人を救いへと導いて下さいます。
(向頭源太)