『イエスは苦しみを受けた後、数多くの確かな証拠をもって、ご自分が生きていることを使徒たちに示された。四十日にわたって彼らに現れ、神の国のことを語られた。』(使徒の働き1章3節)
どうしてイエス様は復活後、40日もこの地上におられたのでしょうか。
どうしてイエス様は生きていることを弟子たちに数多く示されたのでしょうか。
それは彼らを復活の証人とするためです。聖書に記されている復活後のイエス様の足跡から学びましょう。
◆復活したその日(週の初めの日)にエルサレムで主は5回、ご自分を現わされました。
①復活して初めにマグダラのマリヤに(マルコ16:9、ヨハネ20:11-18)
②空の墓を確認して弟子たちの所へ戻っていた女性たちに(マタイ28:8-10)
③ペテロに(ルカ24:34、Ⅰコリント15:15)
④エマオという村へ向かっていた2人の弟子に(マルコ14:12-13、ルカ24:13-15)
⑤ユダヤ人を恐れ、隠れていた弟子たちに(マルコ16:14、ルカ24:36-43、ヨハネ20:19-23)。
このように、イエス様はよみがえられたその日の朝から晩まで、
イエス様の死により絶望し悲しんでいる弟子たちを訪ね、ご自分が生きていることを示されたのです。
◆その後、イエス様は40日間、地上におられ、弟子たちにご自分が生きていることを示してくださいました。
当時の弟子たちにとって主の復活は、すぐには受け入れがたいものだったかもしれません。
しかし、主は40日の間、何回もご自分が生きていることを弟子たちに示し、彼らが復活の証人となるように導いてくださったのです(ルカ24:48)。
・復活して8日目の日、エルサレムでトマスと弟子たちに (ヨハネ20:24-29)。
・ガリラヤで2回。ガリラヤの湖で7人の弟子に(ヨハネ21:1-14)、ガリラヤの山で11人の弟子たちに(マタイ28:16-20)。
・500人以上の兄弟たちと弟ヤコブに (Ⅰコリント15:6-7)。
・復活して40日目にエルサレムのオリーブ山で多くの弟子たちに (ルカ24:50、使1:4-11)。
以上のようにイエス様は弟子たちを復活の証人として遣わすために、何度もご自身を現わされました。
弟子たちは復活されたイエス様と出会う度に、確かな復活信仰へと導かれていったのです。
私たちも復活の主と出会うことができます。聖書を通して復活の主の足跡をよく調べ学び、深く思い巡らしましょう。
そして、私たちも復活の証人として、主を証しつつ、いつも主について行く者とさせていただきましょう。
(李 宗根)