教会を建て上げる幸い④

「キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。」(エペソ人への手紙 4章16節)

 

全てのクリスチャンが地域教会に所属し、礼拝と聖餐式に参加し、

教会の教育と証しの働き、交わりに加わることは主の御心です。

さらに教会が、その地域社会でどんな存在となることを主は願っておられるのでしょうか。

地域社会やこの世界で、教会はどうあるべきかを、ご一緒に聖書から見ていきましょう。「宣教」です。

「イエスは再び彼らに言われた。『平安があなたがたにあるように。父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。』」

(ヨハネ2021)

 

宣教とは、聖書の「遣わす」という言葉に由来しています。

イエスキリスト様は、ご自分でなく弟子たちを遣わされました。

普遍的教会の一員は、全ての地域教会のメンバーは、この世に遣わされイエス様が命じられた働きを果たすことが基本です。

 

①伝道し、教会を建て上げる

イエス様が命じられた働きの第一は、世界中に出ていって、福音を宣べ伝えることです。

弟子を産み出し、教会を建て上げて行くことです(マタイ28:19−20、マルコ1615、ルカ24:47−48)

弟子たちが語った福音は、罪を悔い改めさせ、イエス様を人生の主、救い主として信じ受け入れることです。

あらゆる国の人々に、全ての地上の民族に、福音は宣べ伝えられるのです。その為に私たちは「遣わされて」います。

 

②隣人愛を現わし、教会を建て上げる

イエス様のこの地上での生涯は、病人をいやし、空腹な者に食物を与え、

嫌われている人々に声をかけ、人々の良き隣人となられました。

ならば弟子である私たちも、同様に主の哀れみを人々に示していくことは当然です。

遣わされることの第二は、遣わされた場所で福音に生きることです。

東日本大震災の時も世界中のクリスチャンが行動し、喜んで多くの犠牲をはらい、

被災された人々の所に入って行き、隣人としての愛を表し続け、人々から「教会さん」と呼ばれました。

その中から地域の人々が教会に通い、クリスチャンが生きていた通りの福音をそこで発見するならば、

救われる方々も起こされました。そして教会は建て上げられていきます。

初代教会でも、キリストの弟子たちが増えていく中で、彼らの特徴ある生活から周りの人々が好意を持たれたとあります。

 

「神を賛美し、民全体から好意を持たれていた。主は毎日、救われる人々を加えて一つにしてくださった。」(使徒2:47) 

 

福音を語ることは「伝道」であり、福音に生きることは「地域社会への責任を果たす」と呼ばれ、

教会にとってこの二つは車の両輪です。教会の伝道と社会的責任、合わせて教会の宣教と呼ばれています。

イエス様は、皆さんをこの世に遣わされました。

それは、日常生活の中で福音を語り、人々との生活の中で隣人愛を現すことつまり福音に生きる時、

そのキリスト様の弟子たちが一生懸命に生きる時、確かに教会は建て上げられていきます。

共に「基督の弟子」として教会を建て上げましょう。

(文責:藤﨑秀雄)

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