「ノアは主のために祭壇を築き、・・・祭壇の上で全焼のささげ物を献げた。主は、その芳ばしい香りをかがれた。そして、 心の中で主はこう言われた。『わたしは、決して再び人のゆえに、大地にのろいをもたらしはしない。・・・生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。』」(創世記8章20節~21節)
アダムとエバが罪を犯し、人間が堕落し、世界は悪に満ちていました。
神様は、悪に満ちていた人間の世界をご覧になり、次のように語られました。
「わたしが創造した人を地の面から消し去ろう。」
そして、大洪水を起こし、すべての人々は滅ぼされましたが、ノアの家族だけは守られました。
なぜなら、ノアは正しい人で神の心にかなっていたからです(創世記6:8~9)、ノアの家庭について学びます。
1.神にささげる礼拝を大切にする家庭
旧約時代からイスラエル人は、家族全員が集まってささげる礼拝をとても大切しました。
過越の祭りについての記録を見ますと、イスラエル人が家族で主に感謝の礼拝をささげたことが書いてあります。
「あなたがたの子どもたちが『この儀式には、どういう意味があるのですか。』と尋ねるとき、
あなたがたはこう答えなさい。
『それは主の過越のいけにえだ。主がエジプトを打たれたとき、主はエジプトにいたイスラエルの子らの家を過ぎ越して、私たちの家々を救ってくださったのだ。』
すると民はひざまずいて、礼拝した。こうしてイスラエルの子らは行って、それを行った。
主がモ-セとアロンに命じられたとおりに行った。」(出エジプト12:26~28)
イスラエル人はエジプトからの脱出の時、
主が自分たちの家族を救ってくださったことを家族全員で集まって感謝の礼拝をささげました。
ノアの家族も主が大洪水から自分たちを救ってくださったことを心から感謝し、礼拝をささげました。
ノアの礼拝を受け入れ、神様は「わたしは決して・・・大地にのろいをもたらしはしない。
生き物すべてを打ち滅ぼすことは決してしない。」と語られました。
主に喜ばれる家庭は感謝の礼拝を大切にします。
2.神の恵みを宣べ伝える伝道者の家庭
ノアの家族は、悪に満ちている人間世界は神様の義の裁きによって滅ぼされると「神の義」を宣べ伝えました。
ノアの家庭は、一人でも多くの人々が堕落の時代から救われることを期待しながら、
神の義を宣べ伝えた伝道者の家庭でした。
ですから、伝道者の家族、ノアたち八人は全員神様から保護されたのです。
「また、かつての世界を放置せず、不敬虔な者たちの世界に洪水をもたらし、
義を宣べ伝えたノアたち八人の者を保護されました。」(Ⅱペテロ2:5)
私たちの家庭は、神様にささげる礼拝を大切にしていますか?
家族全員で集まって罪から救われたことを感謝して心から感謝の礼拝をささげましょう。
今の堕落の世界に「神様の義」を宣べ伝えるクリスチャン家庭形成のために、
まず、家族伝道、次には知人友人伝道、町の伝道、世界伝道のために祈りつつ前進しましょう。
(河 車奉)