「主はアブラムに仰せられた。『あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となりなさい。』 」
(創世記12章1節~2節)
日本人は自分の夫に向かって「主人」と言います。「主人」と呼ぶ文化は、聖書にも記録されています(創世記18:12)。
サラはアブラハムを主人と呼んで彼に従いました。神は、「妻たちよ。主に従うように、自分の夫に従いなさい。」と語られました。
アブラハムの家庭は、聖書の通りの家庭だったわけです。今日は、信仰の父と呼ばれるアブラハムの家庭について学びます。
1.みことばに徹底的に従う家庭
神はアブラハムに次のように語られました。
「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。」
アブラハムの家族は、神のみことばに従って、出て行きました。信仰の行動について、聖書は次のように記しています。
「信仰によって、アブラハムは相続財産として受け取るべき地に出て行くようにと召しを受けたときに、
それに従い、どこに行くのかを知らずに出て行きました。」(へブル11:8)
アブラハムは、神から召しを受けたときに、それ(みことば)に従い、出て行きました。
みことばに従う信仰こそ祝福される信仰です。
アブラハムだけではなく彼の家族が神のみことばに従ったので、アブラハムの家庭が祝福されたのです。
アブラハムの息子イサク、アブラハムの孫ヤコブも約束のみことばを信じ、
みことばに従ったので信仰の先祖となったのです(へブル11:9)。
みことばに従う家庭が祝福されます。
2.神の良い管理者として互いに仕え合う家庭
神はアブラハムに「あなたの愛しているひとりごイサクを全焼のささげ物として献げなさい。」と命じられました。
アブラハムは100歳の時に与えられた愛するひとり子を自分のものと思わないで神から与えられた神のものと信じ、
神の良い管理者としてイサクを惜しまず神に献げようとしました。
良い管理者であるアブラハムの信仰をご覧になり、神はアブラハムに
「…あなたがこれを行い、自分の子、自分のひとり子を惜しまなかったので、確かにわたしはあなたを大いに祝福し」(創世記22:16~17)
と語られました。サラもアブラハムを主人と呼んでアブラハムに従いました(Ⅰペテロ4:10)。
アブラハムの家族は、神の良い管理者として互いに仕え合う家庭だったので神に祝福されたのです。
神は私たちに次のように命じられました。
「それぞれが賜物を受けているのですから、神の様々な恵みの良い管理者として、その賜物を用いて互いに仕え合いなさい。(第一ペテロ4:10)」
私たちの家族は、神のみことばに徹底的に従っていますか?
私たちの家族は神の働きのための良い管理者として選ばれ、
召されているという明確な信仰をもって互いに仕え合いながら、
主の栄光を現わすための人生を歩んでまいりましょう。
(河 車奉)