「聖霊もまた、私たちに証ししておられます。」
ヘブル人への手紙 10章15節
5月23日はペンテコステでした。
約束の御霊が弟子たちに注がれ、今も教会は聖霊の助けと共に、救われる方が加えられ続けています。
さて、冒頭の本文から聖霊が証していることを3つ見ていきましょう。
1.私たちの心に書き記すみことば(へブル10:16)
先ず、第一に聖霊の証しは、「・・わたしは、わたしの律法を彼らの心に置き、彼らの思いにこれを書き記す」(16節)という証しです。
これは神のみことばがもはや昔の石の板にではなく、みことばなるイエス様が私たちに内住して下さることにより、
神のみことばが私たちの心に置かれ、日々の生活の中で思い起こさせて下さるということです。
もちろん、その為には聖書を日々読み、学び、覚えることが大切です。
すると、聖霊は、私たちがみことばに生きるよう助け、また、キリストを証しする者へと変えて下さいます。
2.キリストによって罪が取り除かれる(へブル10:17)
次に、「『わたしは、もはや、彼らの罪と不法を思い起さない』と言われるからです。」(17節)とあるように、
聖霊は、私たちの罪と不法がイエス・キリストの血によって取り除かれ(へブル9:26)、神は、もはや、それを思い起こさない、
即ち、神の記憶から思い起こさないと、証しされています。
私たちは、自分が人にした罪と悪は忘れても人が自分にしたことは忘れません。
何度も繰り返し思い起こしては攻撃し、批判します。
しかし、主は、それを思い起すまいと誓い、それを聖霊が証しておられるというのです。
「こんな、私のために命まで捨ててくださった」という恵みを通して、
どうして、私は人が私にした事をずっと覚え、繰り返し思い起こすことができるでしょうか。
3.私の罪が赦された(へブル10:18)
最後に、「罪と不法が赦されるところでは、もう罪のきよめのささげ物はいりません」とあるように、
聖霊が証してくださるのは、イエス様によって私たちの罪が赦され、きよめられたということです。
聖霊は確かにイエス様にあって私たちの罪が赦され、神の御国を受け継ぐことを証しして下さいます(エペソ1:14)。
ペンテコステの出来事は、自己中心で、罪深い私たちがキリスト・イエス様の血によって全ての罪が赦され、
変えられた人生を歩むことが出来ることを証しし、実際、私たちが生活の中で聖霊によって打ち砕かれ、
主を愛し、隣人を愛する者へと変えて下さいます。
ですから、日々、聖霊に満たされ、頼り、イエス様に従って導かれていきましょう。
(向頭 源太)