「私たちの福音は、ことばだけでなく、力と聖霊と強い確信を伴って、あなたがたの間に届いたからです。」
(テサロニケ人への手紙第一 1章5節)
火がついた油は勢いがあります。
ご聖霊は、クリスチャンの内に火の様に力を与え、ゆるがない確信を与えてくださいます。
テサロニケの人々に少なくとも4つのものが福音とともに届いたことが記されています。
それは、①ことばと、②力と、③聖霊と、④強い確信(Ⅰテサロニケ1:5)です。
テサロニケ人への手紙は、御霊と確信と力によって燃えているパウロが、
喜びと共に聖霊によってキリストの弟子たちと記した書です。(Iテサロニケ1:1、3:1-6)
使徒17:1~10を読むと、パウロは、テサロニケでは3回の安息日で福音を語って、すぐに迫害を避けてべレアに移動しました。
その後、テサロニケ人のうちに短時間で、信仰の確信が与えられたかどうかを知りたくて耐えられなくなり(Ⅰテサロニケ3:5)、
テモテをテサロニケに送り、報告を待ちました。
そして、分かったことは、宣教は大成功していた、ということでした。
テサロニケの人々のうちに、信仰の確信が、聖霊によって与えられていたのです。
福音が浸透するためには、短くても数カ月~数年はかかると思うのが普通ですが、
パウロの心配に反して、聞いた報告は、福音が「ことば、力、聖霊、強い確信」と共に、根付いていたということでした。
1つ目の「ことば」とは、単なる人間のことばではなく、子なる神、真理であるイエス・キリストのことです。
イエス様は、私たちの間に住まわれました。(ヨハネ1:14)
2つ目の「力」とは、神様の力のことです。
神様は、福音を受け取った者に、救いに導く力、悔い改めさせる力、病気を癒す力、
悪霊を追い出す力、死人をよみがえらせる力、サタン、罪、誘惑に打ち勝つ力を、ご聖霊を通して与えられました。
3つ目の「聖霊」とは、福音を信じたことによって、テサロニケの人々にもイエス様の約束通り与えられた真理の御霊のことです。(ヨハネ14:16-17)
ご聖霊の助けによって、彼らだけでなく、ベレアの人々も神様のみことばを悟ることができるようになりました。
4つ目の「強い確信」とは、福音を聞いた人々が、真理のみことばを更に学ぶことにより、
世の惑わしや偽り、恐れが心の中心から取り除かれ、神の力を体験し、ご聖霊によって、信仰の強い確信が与えられたということです。
大切なことは、私たちにも福音を届けてくださった人がいるように、
今度は私たちが福音を、ことばと、力と、聖霊と、強い確信を伴って届ける番であるということです。
助け主であるご聖霊が私たちに与えられています。ご聖霊に力づけられて福音を人々に届けていきましょう!
(文責:向頭源太)